発想の転換 2010 1 10

 日本政府は、巨額の借金があるから、
節約しなければならないと考えるのは、
主婦の発想です。
 確かに、国家に「節約主婦役」は必要でしょう。
しかし、全員が主婦になる必要はありません。
 いかに収入を増やすかを考えるべきです。
つまり、税収を増やすことを第一に考えるべきです。
 日本は、自動車産業に匹敵するような「新しい産業」を育てていくべきです。
やがて、自動車産業も新興国に追いつかれてしまうかもしれません。
 「新しい産業」とは何か。
より多くの人が自由に発想できるような環境が必要です。
日本では、新しいアイデアを出すと、すぐ否定するような雰囲気があります。
 私が学生時代は、電機メーカーが全盛の時代でした。
電機メーカーが汎用コンピューターを作っていました。
ソフトウェアは、オマケのような存在でした。
そんな雰囲気の中で、
「やがて巨大なソフトウェア会社ができる。
それが電機メーカーを支配するかもしれない」と言うと、
「そんなことは、あり得ない。ばかげている」と言われたものでした。
そう言われて、みんな、がっかりしていました。
 どうも、日本では、地位も名誉も築いてしまった人たちが、
若者の自由な発想を邪魔する雰囲気があるのです。
 以下の文章は、科学者のことを書いていますが、
文科系の分野でも、そっくり同じことが当てはまります。

科学 2008 5 10
 日本の科学界は、権威主義に陥っていないだろうか。
 若者は真理を求め、老人は権威と名誉を求める。
若い時は反骨精神を持っていても、年を取れば勲章が欲しくなる。
 そもそも、科学とは、常識を疑うことから始まる。
たとえ、それが、科学的常識でも。
 しかし、年を取ると、そうしたことができなくなる。
科学者は、意外にも、権威に弱い。
 旧い時代が終わっていく。
若者は真理を求め、老人は権威と名誉を求める。
















































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